保健科学東日本などでの臨床検査

身体に原因不明の不調を感じ病院やクリニックなどの医療機関で医師の診察を受けたら、まず最初に行われるのは問診です。
医師が患者さんにいくつかの質問をしてから、疑わしい部分も実際に見たり触ったりしながら状態を把握します。

例えば風邪の疑いがあるなら口を開けさせ喉を見たり、打撲なら痛みがある箇所を触ったりしながらです。
しかし問診や触診だけでは、身体の状態を完璧に把握することができません。
把握できなければ最適な治療もできませんし、使用する薬も決められません。

そこで医師はさらに不調の原因を特定するために、採血や検尿などを行います。
体内にある血液や尿などを調べればより多くの情報を得られ、不調の原因となっている病気を発見できるでしょう。
この血液や尿などを採取する検査を、臨床検査といいます。

基本的に病気の有無や場所、程度などを調べるために医療機関では必ず行われていると言っても過言ではありません。
検査をすれば症状は原因を見つけることができますし、似たような症状の病気が複数ある場合でも一つに絞り込み特定できます。

また発見だけでなく病気の進行を確認するためにも、日常的に行われています。
薬を投与したときに効果があるのか、副作用がどの程度起きるのかも確認し完治しているかを調べるときにも使われるなど、医療機関ではなくてはならない存在といっても良いでしょう。

臨床検査の種類

臨床検査は大きく分けると2種類あり、生理機能検査と検体検査です。
生理機能検査はさらに心臓系・脳波・磁気共鳴画像・呼吸機能などに分けることが可能で、それぞれで方法は異なります。

例えば心臓系検査なら、心電図や心音図などを利用します。
こうした記録を患者さんから直接取れば、心筋梗塞や心不全を発見することが可能です。

また磁気共鳴画像とはいわゆるMRIのことで、患者さんの身体に磁気を当て画像にすることにより内部の隅々まで調べられます。
外側からではわかりにくい部分にある原因も見つけやすくなり、様々な病気の早期発見につなげることができます。

このように行われている生理機能検査とは、患者さんの身体そのものを調べる検査と言えるでしょう。
一方の検体検査とは、患者さんの身体から取り出された検体を調べます。

具体的には尿や便の成分を調べて腎臓・肝臓・消化器系の異常を調べたり、採取した血液を調べてれば内部の白血球や赤血球の数を調べられます。
免疫機能からは体内に侵入した細菌やウイルスの特定につながり、検体を培養させれば病気の原因となる微生物を発見することも可能です。

他にもDNAを調べる遺伝子検査、取り出した細胞を顕微鏡で観察する病理学的検査も含まれます。
これらも身体の不調を訴え医療機関を受診したら、必ずといっても良いほど受ける内容です。

外部の保健科学東日本などの研究所に依頼している

検体検査となる血液や尿の採取は医療機関で必ず受けるために、一般的に調べるときにも院内で行われていると思いがちです。
しかし医療機関の多くは、臨床検査の一部や全てを保健科学東日本など外部の衛生研究所に委託している場合があります。
・・・臨床検査ならば保健科学東日本にお任せ

温度や時間など厳しい保存条件さえクリアすることができれば、一部を外部に委託しても問題ありません。
臨床検査の一部分だけ外部に委託するのは、コストや手間などの負担を軽減するためです。

特に特殊検査は一般検査に比べて自動化が難しく、また設備を整えるためには莫大な投資もしなければいけません。
投資をしても回収できるまで長期に及ぶので、体力があると見られがちな大病院でも大きな負担になります。

一方臨床検査のアウトソーシングを専門とする衛生研究所は、莫大な投資をして設備を整えても回収できます。
また日々多数の受託を受けることによりノウハウも蓄積され、技術力なども高め信頼性の向上に繋げることも可能です。

そのため全ての過程を医療機関が行うと大きな負担となるので、信頼性の高い衛生研究所にアウトソーシングすることによりそれらを削減し、本来の業務である医療行為に集中することができます。

血液検査のアウトソーシングをする場合

しかし検体検査で行われる採血や検尿といった患者さんの身体から検体を取り出す部分は、医療行為に当たるのでアウトソーシングできません。
そのため血液検査のアウトソーシングをする場合は、院内で看護師が採血してから外部に検体を預けて詳しく調べてもらいます。

アウトソーシング先となる外部の衛生研究所は、ほとんどが民間です。
なかには全国展開している衛生研究所もあり、小さな診療所から大学病院などの大きな医療機関まで受託を受けているところもあるほどです。

大きな衛生研究所ともなると、受託数は1日数十万件にも達し1年間の検査件数は億を超えます。
これだけ多くの件数を受託しているなら、臨床検査のアウトソーシングはもはや常識と言えるでしょう。

一般的には知られていない部分ですが、治療を行う医療機関と病気を特定する検査を行う衛生研究所が、タッグを組んで日本の医療を支えていると言えるでしょう。